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学んだことや興味のあることを忘れないようにするためのブログ.それが人の役に立てば幸い.

本を読んで使える知識/知恵を身に着ける方法.山口周「読書を仕事につなげる技術」

なぜこの本を読んだか

正直仕事のために読書をするつもりはさらさらない。 タイトルにある「読書を仕事につなげる技術」と言うものにはあまり興味がなかった。

仕事は自分の生活の大切な一部分ではある。 しかし、いろいろなことを仕事のために〜と仕事の成果に結びつけようとする姿勢はあまり好きではない。

ただし、以下の書評でも書いたように、 読書等を通じて常識や知識の外側に触れる機会を得ることは大事だと常々思っている。 そうしないと、永遠と今の現実をループしてしまうように感じてしまうからだ。

例えば、子どもの頃は夜中にトイレに行くことがとても怖かった。 夜中にはお化けが出ると信じていたし、トイレは特に遭遇確率が高いと思っていたからだ。

これは極端な例だが、これと同じことを今の自分もしてしまっているかもしれない。 こんなこと意味がないからしなくていいとか、こんなことは危険だからしないほうがいい。 と思い込んでいることがあるかもしれない。

読書は今の自分の常識にヒビを入れてくれるとても貴重な体験だと思っている。

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と言うことで読書は好きで時間があれば本を読んではいる。 しかし、

  • 読んでもあまり頭に残らない
  • どこかの本で読んだはずの話を読み返したくてもその本を探せない
  • InputばかりでOutputできていない

と感じており、現状を変えるヒントが得られるかもと思って手に取った。

読み方

本当に読むべきかをまず判断

あらゆる読書術系の本に書いてあることだが、 頭から丁寧に本を読む読み方はこの本では薦められていない。

もちろんそうやって読むことで得られることも多いがこの本では まず読むべき本を選別することが勧められている。

具体的には下記のようなステップで本当に読むべきかどうかを判断する。

  • 目次を読む
  • 各章にまとめがあれば読んでみる
  • 面白そうだと感じた章の冒頭1文だけを読んでいく
  • ここまでで惹きつけられることがなければその本はこれ以上読まない

読書は投資行為であり、自分の時間というコストに対して最大限の利益(人生の豊かさ)を得られるようにすべき。 ある程度読んでみて興味がなければ読むのをやめる勇気も必要。 とのことだ。

たしかにあんまり面白くないなぁと思った本に長く付き合っていても頭に残らないし時間も勿体無い。 自分にとって興味がないことがわかっただけでもよかった。と思ってダラダラと読むのはやめようと思う。

1冊を複数回読め

次は読むべき本を見つけた後の話。

一回読んでそれで満足という読み方では頭に残らない。 本当に頭に残したいと思ったら複数回読むことが大切。

これはわかっていてもどうしても今まで身に付かなかったが、 本書では

  • 線をひきながら本を読む
  • 大切なところを9つ選ぶ
  • Evernote等に転記する

このように本を汚しながら読み、かつ読んだ後も複数回読み返す仕組みが紹介されていた。 これは今まさに自分が求めていたアイデアだった。

必要なところを絞ろうと思えば必然的に読み返すことになるのでいいアイデアだと思う。 早速iPadを活用して書き込み読書できる方法を考えた。 他の人の参考にもなれば嬉しい。

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その他メモ

読むべきビジネス書71選

本書はビジネス知識を身につけたい、本を読んでビジネスという世界で抜きん出たい人に向けて書かれた本である。 なのでビジネス知識を身に付けたい人が読んでおくべき書籍が71冊紹介されている。

この71冊には優先度が付けられており、 どういう順番で学んでいけばいいかもわかるようにまとめられている。

ビジネス知識を身に付けたくなったら読もうと思う。

急いで知識を身に付けたい場合の方法

仕事のために読書したくないとは言いつつも仕事で新しいスキル、知識が必要という場面はもちろん存在する。 そのような場合に進められていたのが、 入門書5冊+専門書5冊=10冊を1日で読む という方法。

午前中に入門書を斜め読みしながら全体像を掴み、 深堀が必要な箇所を午後から専門書で学んでいく。

もちろんこれで得られる知識で十分なわけはないが、 とにかく早くとある分野の全体像を掴みたい。といった場合にはまずこれをやってみるのが良さそうと思った。

教養書の大切さ

これらのカテゴリがビジネスパーソンにとって有意義な分野らしい。 まずは定番かつ面白そうな本から読んでみることを勧められていた。

何か学びたいけど何を学ぼうかなぁと思うことはよくあるので、 そういう時にこの分類を見ながら学んでみたいことを探すといいかもしれないと思った。

また読んでいる本はどうしても偏ってくるので、 定期的にこの分野を見返して手薄になっている分野に手を伸ばしてみるのも楽しそうだ。